頭痛が起きると、痛みや不快感、精神的ストレスによって日常生活に支障をきたすことがあります。

ここでは一次性頭痛（慢性頭痛）について説明致します。

片頭痛（偏頭痛）

　片頭痛とは、側頭部の片側、または両側にズキズキとした痛みが出る頭痛になります。こめかみから目の周りにかけて拍動と共に脈打つような激しい痛みがあります。明確な原因は医学的には不明ですが、三叉神経を刺激することで発症すると考えられております。三叉神経とは目、頭皮、前頭部、上瞼、口、顎から脳に向かって信号を送る役割を担う神経で、刺激を受けると炎症を引き起こす物質が脳血管と髄膜に放出されます。この炎症が、脈打つような痛みや吐き気、嘔吐、光や音・においに過敏に反応させる要因と言われています。つまり、神経系が過敏に反応する人が影響を受けやすいようです。

　三叉神経を刺激するものとしては睡眠不足、ストレス、喫煙、食事、頭痛薬、女性ホルモンなどが考えられます。睡眠不足では、自律神経のうち交感神経が優位になって、血管が収縮して血圧が上昇します。これが神経を刺激して頭痛を引き起こします。また、ストレスでも自律神経のバランスが崩れ、片頭痛の引き金になります。気圧や気温、天気・気候の変化なども影響を与えます。喫煙はタバコに含まれるニコチンには強い血管収縮作用があります。頭痛薬は本来は頭痛を緩和するのが目的ですが、服用量が過剰になるとかえって頭痛を増長させて「薬物乱用頭痛」という状態になってしまいます。食事ではナッツ類、カフェイン、チョコレート、ワインなどがあります。女性ホルモンであるエストロゲンの濃度が上昇すると発症しやすくなります。

　対処法としては、片頭痛の原因となるものを避けることが大切です。例えばストレスを溜めすぎない、強い光や音、においのする物には近づかない、などです。自分の片頭痛を引き起こす原因を把握することはとても重要です。

そして発症した時は、刺激をとにかく遮断することです。静かな暗い部屋で安静にしてリラックスした状態で寝ることです。

緊張型頭痛

　緊張型頭痛では、頭全体が重苦しい、圧迫感がある痛みになります。主に首や肩、頭皮、顎の筋肉の凝りが原因です。デスクワークやパソコン、スマホなどで長時間同じ姿勢でいたり目を酷使すると血流の悪い状態で筋肉が働き続けます。すると乳酸やピルビン酸といった痛みを起こす物質が筋肉内に出ます。この物質が筋肉を刺激して痛みが生じます。そして筋肉が骨につく部分に神経が通っているので痛みを強く感じるのです。

対処法としては身体的ストレスと精神的ストレスを減らすことです。気分転換や気晴らし、体をほぐしたり軽い運動することも効果があります。

群発頭痛

　群発頭痛は慢性頭痛の中で最も痛みが強いものです。

また、認知度も低いため周囲の理解がなかなか得られないということが多い頭痛です。

痛みとしては、片側の目の奥や眼球を中心に激しい痛みが起こります。そして、一度発症すると、必ず同じ側だけ痛みが生じます。また、目の症状としては涙、充血、瞼のむくみ、瞳孔の縮小などがあり、鼻水、鼻詰まりがあります。明け方に痛みを感じることが多く、痛みによって毎日同じ時間に目を覚まします。

群発頭痛の場合は、とにかく痛みが激しすぎてじっとしていられないため、転げ回るほどの痛みに襲われる人もいます。

原因のメカニズムは解明されていませんが、１つの説としては「頸、または頸動脈管説」です。

なんらかの刺激によって目の奥にある内頸動脈に炎症が起き、血管が拡張すると、血管の周囲にある感覚神経や自律神経の交感神経が血管の通り道である頭蓋骨のトンネル壁に強く圧迫されます。すると、拡張した血管による脈打つような痛みが起こると同時に、痛む血管からの信号を自律神経の副交感神経のセンサーである翼口蓋神経節が受け取ります。リラックスの神経である副交感神経が活性化することで、痛みのある側の涙や充血、鼻水、鼻詰まりといった症状が生じやすくなると考えられています。このように血管の拡張と自律神経のバランスの乱れが群発頭痛の発作を引き起こす原因の１つとなり得ると言われています。

対策としては、脳の血管が拡張するようなことを避けることです。アルコールの摂取、熱いお風呂やサウナ、辛い食事、激しい運動は悪化させますので発症時は控えましょう。また、自律神経のバランスを崩さないような生活を心がけることです。規則正しい生活を心がけ気圧の変化などにも注意しましょう。

当院ではこれらの慢性頭痛である「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」に大変効果的であると実証されている頭痛治療法「日だまりショット」の施術を行っております。当協会調査で９５％の改善率があります。優しく骨や筋肉にタッチして調整していきますので痛みに不安のあるお子様やご高齢の方にも安心して治療を受けていただけます。

「本気で頭痛を治したい方」はぜひ一度ご相談下さい。