日本人の４人に１人が辛い頭痛に悩まされていると言われています。頭痛の症状を慢性的に繰り返したり、症状が続いて日常生活に影響がある頭痛が「慢性頭痛」です。

頭痛にも色々とあり、片頭痛（偏頭痛）や緊張型頭痛、群発頭痛といった「一次性頭痛（慢性頭痛）」と、脳や体に原因があって頭痛を引き起こす「二次性頭痛」があります。二次性頭痛とは、くも膜下出血や脳動脈解離などの脳疾患で引き起こされる頭痛や緑内障のような目の病気、副鼻腔炎などによって引き起こされる頭痛です。

危険性がある頭痛の可能性もありますので、まずは病院で診察や血液検査、画像検査などで診断を受けることをお薦めします。

慢性頭痛には「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」があります。

片頭痛は、若い女性に多い頭痛です。こめかみに脈を打つような強い痛みがあります。頭痛の前兆として視野の中心が見えにくくなったり、キラキラと輝くものが見える（閃輝暗点）ことがあります。原因は脳血管が拡張するためだと言われています。寝過ぎ・睡眠不足、不規則な生活習慣、ストレスや食べ物（チョコレート、ワインなど）で誘発されることもあります。

緊張型頭痛は頭痛の中で最も多く、中年以降の方が多いようです。症状は締め付けられるような頭痛、頭重感がありひどい場合には嘔吐を伴うこともあります。原因はデスクワーク、PC、スマホなどで同じ姿勢をし続けることや眼精疲労、肉体疲労、睡眠不足などです。心身のストレスや心配・不安などの精神的な要素が関係することもあります。

群発頭痛は、男性に多く見られます。片側の目が抉られるような鋭い痛みがあります。数十分から数時間の間の頭痛が数週間続いてその後鎮静化します。数年間の周期でこれが続きます。原因はよく分かっていませんが、血管拡張作用のあるもの（飲酒、血管拡張薬、ストレスなど）が発作の誘因となるようです。

辛い頭痛を引き起こさないためには、激しい運動や睡眠不足・寝過ぎ、低気圧、光、温度変化、頭痛を誘発する食品（アルコール、チーズ、サラミ、柑橘類、チョコレート）などが挙げられますので、ご自身の頭痛誘因をしっかりと把握することです。