「今日は頭痛がひどくてしんどい」というと周りの人は「大丈夫？」と心配はしてくれますが、「頭痛がひどいので休みたい」とはなかなか言えないのが実情のようです。「頭痛ぐらいで・・・」とか「薬ですぐ治るもの」と思っている人が多いようで慢性頭痛で悩んでいる方の辛さ、やるせなさを理解できる人はあまりいないようです。

本人にとっては日常生活もままならないほど辛い痛みなので、周りの人の捉え方とのギャップが頭痛持ちの方には精神的負担にもなっています。

実は頭痛には非常にたくさんのタイプがたくさんあります。国際頭痛分類（国際頭痛学会）によりますと、３６７種類もあるようです。その中でも慢性頭痛が多く、緊張型頭痛、偏頭痛、群発頭痛が代表的なものです。

緊張型頭痛は、最も頻度が高い疾患です。頭全体や後頚部に鈍い締め付け感や圧迫感のある頭痛です。肩こりなどで肩や後頚部、頭部の筋肉の緊張が原因で起こることが多く、デスクワーク、パソコン作業などで長時間同じ姿勢を続けることで頚部、肩周りの筋肉が緊張して頭痛が起こりやすくなります。また、精神的なストレスが関係して脳が痛みに敏感になって頭痛に悩まされることもあるようです。

偏頭痛は、主にこめかみから目のあたりにかけてズキズキとした拍動性の痛みが片側、または両側に起きます。光や音、においに敏感になることがあり、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。女性ホルモンと関係があると考えられており、20代から40代の女性に多いのが特徴です。原因ははっきりとはわかっていませんが、脳の血管が拡張して三叉神経を刺激することで起こると考えられています。真面目で努力家、神経質な方が多いとも言われています。前兆としては、目がチカチカしてギザギザした光が見えたりする閃輝暗点を伴うことがあります。

大切なことは規則正しい生活を心がけてストレスを解消すること、趣味やスポーツなど打ち込めることを見つけることです。

群発頭痛は、片方の目の奥が激しく痛むのが特徴で1ヶ月くらい毎日のように決まった時間に発症します。睡眠中や明け方に目の奥が抉り取られるような激しい痛みが襲いかかってきて1時間から2時間くらい続きます。目が真っ赤に充血したり涙が出たり、鼻水が出るなどの症状があります。原因ははっきりとはしていませんが、目のすぐ後ろにある太い血管が拡張して、その周辺が炎症を起こすことによって神経を刺激して発症すると考えられています。20代から40代の男性に多いのが特徴です。

慢性頭痛に対して、病院ではお薬で痛みに対処するのがほとんどであり、頭痛の改善を促すものではありません。

頭痛を本気で治したい方はぜひ一度ご相談下さい。