片頭痛は英語で「migraine」と言いますが、元々は２世紀にギリシャの医学者ガレノスが「hemicrania」と名付けたものが変化したと言われています（hemiがmiと縮まり、craniaがgraineと訛った。これを日本語に訳す際に、hemiは片側という意味になるので「片頭痛」となりました。学術的には「片頭痛」が正しくなります。ではなぜ「偏頭痛」が使われるのかと言いますと、１５３０年の医学書に「偏頭痛」が登場し、後に広辞苑で「偏頭痛」と記載されたのが理由になります。中国語で「偏」は「半分・片側」を意味し、「片」は「２つ揃いの一方、わずか」を意味し、中国語では今でも「偏頭痛」と書かれるのが原因ではないかと言われています。

しかし、日本では学術的には片頭痛と記載します。

片頭痛（偏頭痛）の原因は？

はっきりしていませんが、気圧の変化や生活リズムの変化、ストレスで三叉神経が刺激されて、神経末端より炎症物質を放出して、さらに炎症物質が血管を拡張して「ズキン　ズキン」と拍動する痛いをもたらすと考えられています。

また、女性の場合は月経などホルモンの関与も一因と言われています。血管拡張作用のあるポリフェノールを含むワインやチーズ、チョコレートなども片頭痛をもたらすことがあると考えられています。

片頭痛（偏頭痛）の予防策

生活リズムを整えて、飲酒を控えたり、寝過ぎ、寝不足を避ける、ストレスを溜めない、強い日差しや騒音・強い匂い・人混み、ポリフェノールを含む食品を避けるなど。