頭痛になった場合、どこに行ったら良いのか？３つの行き先をご紹介します。

１　薬局・ドラッグストア

あなたの頭痛が比較的軽いものであれば、薬局やドラッグストアで頭痛薬を購入する人もいるかもしれません。市販の頭痛薬は、頭痛による炎症を緩和させるための「鎮痛薬」だけが販売されています。頭痛の原因を治めるための薬剤は、医師の処方によるものでないと取得できません。

「第一医薬品」に分類される「ロキソプロフェンナトリウム製剤」や、「非ピリン系鎮痛剤」は、薬剤師の勤務時間のみ購入できます。「無水カフェイン」などのカフェインが含まれているものは、即効性を持つ反面、高い依存性があります。できるだけ単一成分の薬剤を選ぶようにいたしましょう。

ただ、頭痛薬は痛みをコントロールするだけなので治すものではありません。

２　病院

頭痛になった際に、「心配なのでまず病院に行く」という方が最も多いのではないでしょうか。ただ病院と一口に言っても、何科を受診すれば良いのか、迷ってしまうのではないでしょうか。例えば風邪やインフルエンザによる頭痛であれば、「一般内科」で問題ありません。風邪やインフルエンザが治ることで、同時に頭痛も治ります。

普段から頭痛が頻繁に起こったり、痛みが持続する「慢性頭痛」の場合には、頭痛を専門に診療する「頭痛外来」や「脳神経外科」や「神経外科」を選ぶと良いでしょう。

問診の後に、触診による検査や神経学的検査、放射線などで脳の断面を撮影するCTや、磁気を使って脳の断層を撮影するMRI、脳の血管を撮影するMRA、血液検査や髄液検査、脳血流検査や心理検査などで頭痛の原因を探ります（病院ごとに内容は異なります）。

診断の後、適切な処方箋による治療が行われます。脳腫瘍や脳溢血、くも膜下出血などの脳の病気による頭痛の場合には、入院や手術による治療が選択されます。

ここで脳に異常がなく慢性頭痛である場合には頭痛薬や筋弛緩剤などで頭痛の痛みをコントロールすることになりますのでやはり治す治療にはなりません。

３　整・接骨院

市販薬や病院で処方された治療薬を服用していても、なかなか頭痛が改善されない場合、整・接骨院にて「身体の歪み」をチェックしてもらうやり方もあります。特に一次性頭痛に分類される「緊張型頭痛」の場合、肩こりや首の凝りが原因となって起こるケースがあるためです。

肩こりや首の凝りは、ストレスなどによるものもありますが、猫背などの良くない姿勢でいることや、デスクワークや車の運転などで、同じ姿勢のまま長時間過ごす機会の多い人に起こりやすいと言われています。

そのことからも、整・接骨院が頭痛を緩和させるための選択肢の一つとして考えられています。例えば、首の凝りによる頭痛の対処法として、首の湾曲性が失われた「ストレートネック」の改善を促す施術もあります。

しかし、慢性頭痛の原因は一人一人異なるためあなたの状況にあった治療を受けませんと頭痛を治すことはできません。頭痛を治すことが目的ならば専門的に治療をしている方に診てもらうことをお勧めいたします。