頭痛は最も多くの人が悩んでいる症状の１つと言われております。感じ方は人によって様々で「こめかみがズキズキする」「頭の後ろが痛い」「頭全体が重い」などいろんな言葉で表現されます。

このような頭の痛みは大きく「一次性頭痛」と「二次性頭痛」とに分けられます。二次性頭痛とは他の病気によって引き起こされる頭痛（脳梗塞など）で、それ以外を一次性頭痛と分類されております。

ここでは一次性頭痛の種類と原因について説明します。

一次性頭痛には多いものから順に「偏頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」などがあります。

偏頭痛とは

日本では約８％の方が偏頭痛になるそうです。この頭の痛みは、起こる前に前兆で閃輝暗点と呼ばれるキラキラした歯車のように物が見えたり、チクチクした感じが出現することがあります。

症状は、ズキズキと脈打つように痛み、動くと痛みが増したり吐き気がする事があります。音や光、匂いに敏感になりやすく症状が悪化することがあります。

原因はきちんと解明されてはおりませんが、何らかの原因で脳の血管が収縮して、血管の周囲の神経が刺激されることで痛みを伴う物質が出され、頭に痛みが生じるのではないか、と考えられております。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、圧迫されるような、締め付けられるような重い痛みを感じることが多い頭痛です。後頭部や首・肩に痛みを伴うことがあります。

原因は身体的・精神的ストレスで肩や首が緊張することです。パソコンやスマホ、車の運転など頭を前に傾けた姿勢を長時間していると、頭を支える首やかたの筋肉が緊張します。すると血流が悪化して頭痛を発症します。また、不安や緊張などの精神的なストレスも筋肉の緊張を引き起こしますので頭痛へとつながっていきます。

群発頭痛

片側のこめかみや目の周辺に起こる強烈な痛みで、「目を抉られるような痛み」と表現されます。同じ側に涙や鼻水が出ることもあります。若い男性に多く見られます。

原因は明らかにされておりませんが、目のすぐ後ろにある太い血管が拡張してその周辺に炎症が生じて、神経を刺激するための起こるのではないか、と考えられています。

大切なことは、まずご自身の頭痛のタイプを知ることです。特に二次性頭痛（他の病気が原因の頭痛）である場合は危険を伴いますので、病院などで脳の検査などを行ってもらうことをおすすめします。